「ザクロには、エストロンとエストラジオールが含まれています。これらはヒトの卵巣から 分泌される女性ホルモンと同じものです。植物界ではザクロにもっとも多く含まれており、 ザクロ以外ではネコヤナギの類である雌柳やナツメヤシなどがあるくらいです。女性ホルモン は女性の卵巣から分泌されるもので、卵胞から分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)と、 排卵後に卵胞から変化した黄体ホルモン(プロゲステロン)とに分類することができます。 ザクロは、このエストロゲンを多く含んでいるのです。」 1961年、カリフォルニア工科大学のヘフトマンズ博士らの発表によると、 「エストロゲンの代表格であるエストロンが、ザクロの中でも特に種子に多く含まれており、 エストロンの含有量は1中、17ミリグラムにも及ぶといいます。それに対して、柳の穂状花序は 0.11ミリグラム椰子仁(殻粒)は0.36ミリグラム ナツメヤシ種子は0.40ミリグラム ナツメヤシ花粉は0.30 ミリグラム しかエストロンを含んでいません。」 その後1988年、エジプトのアレキサンドリア大学のモネム博士らの研究結果によりますと、 「ザクロには100 中、1.1〜1.7 ミリグラムのエストロンが含まれていることが再度報告されており、 圧倒的に多い含有量であることが改めて確認されています。」 「また、ザクロにはエストロンだけでなく、これまた強力なエストロゲンの一つであるエストラジオ ールも含まれています。このようにザクロの種子には多くの女性ホルモンが含まれています。 ザクロを一つ口にするだけで、その日は女性らしくなることができるかもしれないほどの量なのです。」
ザクロ中のエストロンが、ほんとうに女性ホルモンとしての作用をなすかどうか、一番知りたい ところです。ほんとうに人体に効果があるのでしょうか?じつは、次の実験から確認されていました。 1964年、カイロ国際研究センター 薬理学部門のシャラフ博士とニグン博士は、二つの実験を行ない ました。その一つは、 「幼若ウサギを用いて、ザクロの種子油を0.5ミリリッルずつ、一定期間投与してみました。すると子宮量 が増加しました。なにも与えなかったときの子宮量は 0.13 だったのですが、10日間で子宮量は 1.09 に増えていたのです。ザクロ油と、エストロゲンであるエストラジオールを一緒に投与した ウサギでは、その増加はさらに大きいこともわかりました。」 つぎの実験は、 「卵巣を摘出したマウスに一日2回、二日間にわたってザクロ油を投与したところ、0.2ミリリットル以上 の投与によって、膣の角化が観察されました。膣の角化というのは、女性ホルモンの作用の強さを 調べるときの指標になるもので、数値が大きいほど女性ホルモン作用が強いことを意味しています。 実験では、膣の角化はザクロ油0.1ミリリットルで、角化指数 4.4、0.2ミリリットルで 11.6、0.03ミリリットルで 13.6 と、ザクロ油を投与する量が多くなるにつれ、次第に効果が上がりました。」 その後、カリフォルニア工科大学のヘフトマン博士らは、ザクロ種子油から採ったエストロゲン成分 のみを抽出し、同様の実験を行ないました。その結果は、 「何も与えないときの子宮重量約8ミリグラム に比べて、ザクロの種子油から抽出されたエストロゲンを それぞれ、0.125 マイクログラム と、0.250 マイクログラム 注射した場合、マウスの子宮量はそれぞれ、 15 ミリグラムと 30 ミリグラム に増加し、先の実験と効果はまったく同じであったといいます。」 さらに、 「これらの実験からわかったことは、ザクロの種子油やエストロゲンによって、体重には変化がみら れないのに、子宮の重量のみが増加したということです。さらには膣の角化という女性ホルモン特 有の作用も観察されたことです。ザクロ種子から抽出した成分によって、子宮重量の増加や膣の角 化が観察されたということは、とりもなおさず、その成分がエストロゲンであるエストロンと同じ 生理作用を持っていることを意味しているのです。このことから、ザクロの女性ホルモン作用が改 めて確認されたことになります。」
ヒトの身体の中で合成され分泌される女性ホルモンは、卵巣、子宮、膣など女性生殖器の発育を促進 する卵胞ホルモンと、妊娠機能をつかさどる黄体ホルモンの二種類があり、前者をエストロゲン、後 者をプロゲステロンといいます。エストロンとエストラジオールが、エストロゲンの代表的のもので ともに卵胞から分泌されます。 「ザクロ中に含まれているエストロンの化学構造はヒトのものと全く同じであることが証明されてい ます。」 ●エストロゲンのはたらきは、 「思春期に乳腺を発達させ、肩幅が狭いとか、骨盤が発達しているというような女性的な骨格を作り ます。また、皮下脂肪も沈着させるといった第二次性徴をもたらし、女性型発毛や女性的な声への 変化など、いわゆる〃女らしさ〃を作ります。 成人女性では、子宮内膜増殖を起こさせて子宮筋を肥大させ、子宮の重量を増加させ、子宮収縮性 を促進させます。つまり、エストロゲンは、女性の性機能の発達と妊娠機能の維持をつかさどって いるホルモンなのです。また、膣の上皮細胞角化もエストロゲンの主要な作用です。膣の上皮細胞 が角化を起こすことでグリコーゲン量が増え、その結果、膣の中の乳酸産生菌が増えて、膣の中が 酸性になり、膣が自浄作用を起こします。女性の性欲を亢進させるのもこのエストロゲンです。」 ●もう一方の、プロゲステロン(黄体ホルモン)は、 「妊娠準備状態を作り、それを維持していくホルモンです。つまり、受精卵がいつ着庄してもいいよ うに子宮内の粘膜を準備して整えておくのが役目です。受精が起こらなければプロゲステロンの分 泌は減少します。その結果、もう必要なくなった子宮粘膜がはがれて、月経が始まります。」
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〈女性〉ストレス性ホルモンバランス失調 生理不順・不妊・拒食によるやせなど 〈女性〉更年期障害 イライラ・不眠・頭痛・のぼせ・発汗・ 動悸・頻尿・尿失禁・尿道炎・膀胱炎 骨粗鬆症・性交時痛・帯下・うつ気分・ 不安感・高脂血症・高血圧・動脈硬化 狭心症 〈男性〉前立腺肥大 〈男性〉前立腺ガン 〈男性〉ハゲ 〈男女〉白髪 〈男女〉性欲減退 〈男女〉老年性痴呆・ボケ |
●くずれやすいホルモンバランス 「ホルモンは正常な状態にあるときは、放っておいても体内で合成されるものです。この点が、生体 内で似たような作用を示すビタミンとは、もっとも異なっています。ところが、ホルモンの量は、 年齢や、精神的・心理的な影響、あるいは環境など、いろいろな要因によって非常に左右されます。 その結果起こるホルモンの分泌異常は、すぐに生理機能に反映されることになります。 更年期障害もまさにその一つです。」 ●ホルモン分泌異常 どうすればいいのでしょうか。 「分泌不足だったら、ホルモン療法としてホルモン剤を投与すればよいし、分泌過剰であれば、その ホルモンの作用を抑える薬剤を投与すればよいわけです。しかしながら、ホルモン治療というのは どうしても長期間の治療を要するので、それだけ副作用も強くなってきます。ですから、できるだ けホルモン治療を避け、できれば前もって予防的に分泌異常を起こさないようにすることが一番望 ましいのです。」 ●利用したい ザクロの天然女性ホルモン 「ザクロは、こんな女性にとって心強い味方になってくれます。 ●更年期障害で悩んでいる女性 ●思春期で第二次性徴発現が遅れている女性 ●拒食症でやせて生理が止まってしまったが、絶対に太りたくない女性 ●何となく女性らしくない体つきで、胸が小さいなど悩んでいる女性 ●不規則な生活などから生理不順になり、性生活がうまくできない女性 」
ザクロに含まれるエストロゲンは女性としての機能を保持するためのたいせつなホルモンです。 しかし、加齢とともに 「卵巣機能が衰えてくると、分泌されるエストロゲンの量も減ってきます。こうして、女性には老化 現象のまず第一歩として、卵巣機能の低下によるエストロゲン分泌量減少があらわれ、月経周期が 乱れます。その結果として、更年期障害が起こってくるのです。」 では、その更年期はいつから始まるのでしょうか。 「閉経年齢と関係した時期であることは間違いないようですが、卵巣機能の低下はすでに、40〜44才 から始まっているようです。また、更年期障害の典型的症状である、のぼせやほていりの発症状況 は、やはり40才頃からとなっています。これらを総合的に考えると、更年期とは平均的には40~55 才の間とみていいようです。」 「卵巣機能低下が更年期障害の主な原因であることは事実です。しかしそのほかにも、家族など、社 会的な環境因子、精神・心理的な因子など、もろもろの背景因子も関係しており、これらが複雑に 絡み合って、更年期障害のさまざまな症状を起こすといわれています。」
更年期障害 閉経前後に見られる不定愁訴の総称です。人によって症状や期間に大きな差があるのが 特徴です。全身のさまざまな部位にあらわれ、症状も多岐にわたるため、この年齢の女性にとっては つらい時期でもあります。ではその症状について、簡単に説明しましょう。 ●血管運動障害による典型的症状 「俗にいう『冷えのぼせ』はまさにこの症状をあらわしています。顔面が紅潮し、顔がひどくほてっ ているのに、手足や腰は冷えすぎるほど冷える、というものです。時期は少々違っても、女性も男 性も年をとれば腰が冷えるのは同じなのですが、ほてりを感じるのは40歳以上の女性だけであり、 明らかに老化とは違った現象であることがわかります。そのほか、汗をかきやすく、滝のようにタ ラタラと流れ落ちてくるなどもよくみられる症状です。」 ●神経障害症状 「皮膚のしびれ感やかゆみ、蟻走感、あるいは知覚過敏などで、味覚や臭覚の異常、平衡感覚の異常 などがあります。しかし、欧米と日本ではその症状も若干異なっているようです。また、頭痛も症 状としてあらわれますが、天候に左右されやすく、特に曇天や雨が降りそうなときなどは強いよう です。めまいや耳鳴りもよくみられる症状です。」 ●精神障害症状 「不眠、憂うつ、引っ込み思案、内向性、非社会性、不安、イライラ、怒りっぽい、恐怖感、判断力 減退などの症状がみられます。」 ●泌尿器科に関する症状 「頻尿や失禁症に加え、尿道粘膜の萎縮による尿道炎や膀胱炎になったりします。これらの排尿障害 にはエストロゲン低下による尿道の上皮の萎縮も原因とされていますが、エストロゲン自体が、排 尿のメカニズムに直接影響をを及ぼしていることも考えられています。性器に関しては、エストロ ゲン低下に伴って性器全体が萎縮し、帯下が増えたり、性交のときに痛みを伴ったり、あるいは萎 縮性膣炎、老人性膣炎などが発症したりします。」 ●成人病 「最近、中高年婦人の死亡原因として動脈硬化症や虚血性心疾患の頻度が上昇しています。一方、更 年期前の女性では、高血圧症の頻度や心血管疾患にかかる率は男性に比べると非常に低いとされて いますので、どうも閉経を境にしてこの差は消失するようです。これら疾患の発症要因の一つとし て高脂血症が考えられていますが、更年期におけるエストロゲン低下がコレステロール代謝に影響 を及ぼしているものと推測されています。」 ●骨粗鬆症 「更年期以降にみられる症状です。どうして閉経後に骨粗鬆症があらわれるのでしょうか。それは、 エストロゲンは通常、骨に直接作用することによって骨が破壊されないように保護的に働いている のですが、エストロゲン低下が起こると、その保護作用がなくなり、その結果、骨がこわれやすく なってくるというわけです。」 ●「そのほか、皮膚の萎縮も起こります。加えて皮膚だけでなく皮下組織や乳房の萎縮もあらわれる ので、これらの容姿的変化によって、女性は更年期であることを実感として否が応でも痛感させら れ‥‥精神的にも大きな影響を及ぼす引き金となります。つまり、精神機能障害として、先への不 安や憂うつなどの不定愁訴を起こしていくことになるのです。」
ついさっきの出来事を忘れてしまったり、家族や友人が認識できなくなるなどといった老人 性痴呆に、アルツハイマー型痴呆症があります。 「ザクロはアルツハイマー型老年痴呆に効果があるという可能性を大いに秘めています。最近の報告 によると、女性ホルモンのエストロゲンが、なんと、知的能力の衰えをくい止めるというのです。 アルツハイマー型老年痴呆症は、男性よりも女性に多くみられます。それがなぜかというと、この 発症には女性ホルモンが関係しているからなのです。」 ●実験で証明されたエストロゲンの知的能力低下抑制効果 「カナダの西オンタリオ大学、キムラ博士は、閉経期や閉経後の女性を対象として、周囲のものをい かに早く認識するか、また、文章をいかに正確に作成するかなど、そのほか記憶力も含めて、いろ いろな知的能力を調べたテストを実施しました。その結果、エストロゲン治療を受けている女性の 方が、受けていない女性よりも圧倒的に知的レベルが高いことがわかりました。これは単に、エス トロゲンの抗うつ作用によって〃うつ〃が取り除かれて気分が高揚したためにあらわれた結果とい うのではなく、エストロゲン自体に知的能力の低下を防ぐ作用があるということが証明されたので す。……閉経後にアルツハイマー型老年痴呆がみられた女性では、エストロンやエストラジオール などのエストロゲン投与によって、注意力や方向感覚、情緒、社交性などに改善がみられ、痴呆症 状が抑えられたという報告もロックフェラー大学や京都府立医科大学によってなされています。 1996年11月に開かれた全米神経科学学会では、エストロゲンが、女性アルツハイマー患者に極めて 有効であるという治療効果も発表されました。」
忙しい現代社会、女性はホルモンバランスを崩す要因にさらされています。 ●「不規則にならざるを得ない生活習慣、インスタント食品などの栄養の偏った食事、日々の生活の中 で少しずつたまっていく慢性疲労、あらゆる種類の身体的・精神的ストレスなどで……ホルモン バランスが崩れることから起こる拒食症、過食症、あるいは不安症、うつ傾向などの精神症状に 悩む人が増加傾向にあります。……たとえば、拒食症は……やせて体脂肪が減った結果、女性 ホルモンであるエストロゲンの分泌も抑えられてしまうのです。……日々、ストレスと闘いながら 生きていかなければならない現代社会の中で、エストロゲンを多く含んだザクロを、健康自然食 としてうまく取り入れ、大いに利用したいものです。特に更年期障害や生理不順など女性特有の 症状に悩んでいる方には、ザクロは打ってつけといえるでしょう。」 ●「古代ギリシャをはじめ、インドや中国でも、太古の昔から、ザクロは生理不順や、子宮性出血や帯 下など、女性特有の症状を治すのに用いられたことが記録に残っています。しかし当時は、ザクロ に女性ホルモンが含まれていることは、全くわかっていませんでした。もちろんそのほかの有効成 分などもわかるはずがありません。そんな紀元前の時代から、すでにザクロの女性ホルモン作用を 見抜いて利用していた古代知識人に、驚異と畏れの念を持ってしまいます。」
「女性でも、男性ホルモンが副腎皮質というところから分泌され、……思春期などにこの副腎皮質の 機能が急激に高まって男性ホルモンの分泌が盛んになることがあります。そうなると、どうなるの でしょうか。…… 女性の男性化が起こってくるのです。一番目立ってくるのは体毛が濃くなること です。そのほか、骨格が男性的になる、女性特有のふくよかさがなくなっくるといったことなどが あります。これは、女性にとって大変困ったことです。こういう場合には、ザクロで女性ホルモン を補うとよいでしょう。男性ホルモンに押されて発揮されなかった女性ホルモンの作用が、ザクロ でカバーできます。これにより、男性ホルモンの作用による男性化を阻止できるだけでなく、女性 らしさを増すことにもなります。たとえば、女性のシンボルであり、魅力でもある乳房も大きく なってくるというわけです。」
●「男性ホルモンと女性ホルモンのバランスがうまく保たれているからこそ、人間は健康でいられるの です。ところが、ストレスの多い現代社会において、男性ホルモン、女性ホルモンのバランスを崩 している男女は少なくありません。万が一、そのバランスが崩れると、人体の様々な部位に不都合 があらわれます。たとえば、男性にあらわれる最も典型的な現象は〃ハゲ〃です。ハゲは、男性ホ ルモンのバランスが崩れ、男性ホルモンが過多になった結果起こるものです。遺伝や環境にもより ますが、多くの男性は、歳をとるにつれ、だんだん額の生え際から髪の毛が後退しはじめてきます。 実際、成人男性でハゲに悩んでいる人は、意外に多いようです。」 ●「『髪は女の命』という言葉が示すように、髪の毛は女性にとって大事なものです。……とりわけ、 黒々としたつややかな髪が美しいといわれる日本人女性にとって、白髪は悩みの種です。しかし、 そんな女性の白髪にもザクロの効果は抜群です。」
●「ザクロに含まれる女性ホルモンは、中高年男性にとってはショッキングな、前立腺肥大を改善する 効果も持っています。」 ●「前立腺肥大は、前立腺の内腺と呼ばれる部分に小さな結節が発生し、時間が経つとこぶとなり、尿 道を圧迫して排尿が困難になる病気です。進行すると残尿が多くなり、排尿の数が増えます。 放っておくと腎不全などを起こしかねません。なぜ前立腺肥大にザクロが効くのでしょうか。 それは、ザクロの中に含まれているエストロゲンに前立腺肥大を抑える効果があるからです。 現在、病院などで臨床的に使われている前立腺肥大の治療薬は合成エストロゲンが大半を占めて います。ですからザクロによって前立腺肥大が緩和されるのは当然のことといえます。」
●「性生活は男女間の愛情表現と相互理解に重要であることは今さらいうまでもありません。ところが、 最近はセックスレスが問題になっています。それも、中高年だけではなく、若い夫婦やカップルや にも増えているといいます。ザクロはこうしたセックスレスにも役立っているようです。というの も、ザクロには催淫効果があることが、古代ギリシャ、ローマ、エジプトにおいて使われた医学書 の『博物誌』や『薬物誌』またインド最古の医学書『アーユルウェーダ』に書かれています。」 ●「また、ザクロは、古代から早漏に効くとされていました。『博物誌』や「薬物誌」『アーユルヴィ ーダ』にはザクロは男性の強壮剤としてインポテンツや早漏などに効果があるとあり、女性の生理不 順治療とともに生殖不能治療剤としてもっぱらザクロを用いたことが記載されています。」
●「中高年男性がザクロを摂取し、その結果、精力増強が起こって性生活に変化があらわれれば、これ は閉経後の女性にとってもさらにありがたいことです。一体、どうしてありがたいのかおわかりで すか?答えはセックスをすることによって、女性においてもエストロゲンの量が増えることになる からです。」 ●「男性の精液には、男性ホルモンであるテストステロンだけでなく、女性ホルモンのエストロゲンも 含まれています。岐阜大学の産婦人科教授玉舎先生によれば、一回の性交時における精液量を2.5 ミリリットルとすると、テストテロン0.81ナノグラム(ナノグラムは1億分の1グラム)とエストロゲン28ピコグラム(ピコグ ラムは1兆分の1グラム)が膣に入る計算になります。このようにエストロゲンが精液から膣を経由して 女性の体内に摂取される量は微量ではありますが無視することはできません。」 ●「女性ホルモンなどは全く知られていなかったはるか古代の昔から、西洋でも東洋でも、多産、豊穣、 子孫繁栄などの象徴としてザクロが崇められていたのは、実に不思議なことです。これは古代人の 第六感によるものなのでしょうか。それとも、ザクロを日頃食べている女性が十二分に、女性とし ての機能を発揮するという客観的事実もあって、ザクロは果樹として高い地位を獲得しえたのでしょ うか。いずけにせよ、ザクロはまさに男女の愛の交わりと妊娠の象徴として、名実ともにふさわし い植物なのです。」